中期の傑作サウンド集はいい意味での裏切りを

 

今回はYMO中期のアルバム、「BGM」について書いてみたいと思います。

このアルバムから、YMOの活動を3つに分類する上では、中期に入る事になります。

中期ではこの「BGM」と「テクノデリック」の2枚のオリジナルアルバムを出しています。



このころはYMOのレコードセールスの無双状態が続きまして、世界ツアーから帰ってきた状況で生まれたアルバムがこの「BGM」だったのです。

普通に聴いて頂いても、前期のサウンドとは全く違うモノになっている事に気付かれると思います。

シンセサイザーの音の持つ華々しさを前面に出し、アレンジもきらびやかになっていた前期に比べ、こちらの中期はある意味内省的。

ダークなサウンドをあえて打ち出してきました。



この変化についていけないファンは数多く、”裏切られた”と感じる方々も多かったのです。

音楽に精通しているはずの評論家なども、このような論調が多かったように記憶しています。

その為、爆発的にセールスが伸びた前期のアルバムに比べて、ガクッと落ちた中期のセールス。数字は正直です。



今考えてみると、アーティストにはよくある話なのですが、幼かった私は、ちょっと意味が分からなかったと言うのが正直な感想でした。

それでも、この中期のアルバム2枚に影響を受けている方々が国内外問わず多いのです。

私も少なからず影響を受けた一人です。

今でもふと聴き返してみると、とても価値のある芯を食らったアルバムだったのだなぁ。と思うのです。



さて、このアルバムで1曲を選ぶのはとても大変ですが、全てを聴いて頂きたいのを前提で選ぶとすると、M-9の「マス」になるかなぁと思います。

個人的な事を言うと、音楽で涙を流す人と言うのは、どうも少数派のようなのですが、私はその少数派の一人でして、この「マス」も泣ける曲の一つなのです。

どことなく儚さや美しさの中にある棘のようなものを感じるこの曲。

聞くと、かなりの確率で、私は泣いてしまうんです。



それでは最後にアルバムのリンクと曲のリンクを貼っておきます。

YMO中期の幕開けを彩るオリジナルアルバム。

是非ご一聴下さい。

Written by hirokutsu



BGM(2019 Bob Ludwig Remastering) / YELLOW MAGIC ORCHESTRA
https://songwhip.com/yellowmagicorchestra/bgm2019-bob-ludwig-remastering


Mass - Yellow Magic Orchestra



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