Rolandモノシンセの決定版

 

今回はRolandのモノ(単音)シンセの決定版とも言えるべきモデル、SH-101について書いてみたいと思います。

実を言いますと、私もユーザーの一人でした。

とても思い出深いモデルですので、お楽しみに。



1983年発売、1VCOの基本的なモノシンセで、実はこのモデルを採用した通信教育が存在した程の、シンセサイザーの基本的な機能をきちんと網羅したモデルと言えます。

従って音の幅もかなりのものに。

アナログモノシンセの中でも後発のものであったため、とても自由度が高かった記憶があります。

ただ、インターフェースとしてMIDIがまだ付いていませんでした。

後にCV/GATEコンバーターが出てくるまでは、MIDI系のシステムからは置いていかれていた存在でもありました。



先ほど書きましたが、1VCO-1VCF-1VCA+1LFOと言う、典型的なモノシンセの音源構成。

きちんとVCFの発振も得られますし、VCOには矩形波とノコギリ波の他に低音をフォローするサブオッシレターまで付いていました。

ノイズについても、VCOにもモジュレーターにも付いている贅沢さ。

特にモジュレーターをノイズモードにして、矩形波やノコギリ波のVCOに掛ける事で、少し汚れたような音馴染みの良い音が得られる効果もありました。



余談ですが、MC-202と言うモデルが同じ頃に発売されまして、こちらはSH-101のサウンドエンジンに2Chのシーケンサー付き。

CV/GATEで繋げば、2音のシーケンスが完成するというものでした。



SH-101に戻りまして、実はこのモデル、ファンクションと言いますか、演奏補助的な機能がとても豊富なモノシンセでした。

まずは、アルペジエーター。

アップ、ダウン、アップ&ダウン、などのモードがあり、HOLDボタンを使えば、延々とアルペジオ(分散和音)が獲得できるという代物でした。

もちろん鍵盤を弾きなおせば、押した通りのアルペジオがまた獲得出来ました。



そして、ステップシーケンサー。

100音ですが、シーケンサーがついていました。

曲の一部となり得る程のステップ数ですし、ステップが終わると頭に戻って演奏してくれるモードもあったため、意外と重宝がられたように記憶しております。



また、ポルタメントも装備。

音と音との間を滑らかになぞってくれる為、官能的なソロプレイが実現できました。



モジュレーションホイールもローランドらしい使いやすさを持ったもので、レバーを左右に倒すと音程や音色が変わり、前に倒すとLFOでのモジュレーション効果が得られると言うもの。

もちろん無段階で設定を調整できるため、VCOに掛ければ音程が1オクターブ内のあらゆる度数にも設定できましたし、それに伴ってフィルターの開け方も調整可能でした。



トランスポーズレバーも付いていました。

小さな鍵盤(32鍵)しか積んでいなかったコンパクトなモデルでしたので、鍵盤によって鳴る位置を3段階に1オクターブずつ変える事が可能でした。



と、モノシンセとしてはとても”遊べる”要素の多かったSH-101。

それでは楽しく遊んでいる様子をDoctor Mixさんにお願いしましょう。

実際の音を聞くと、どこかで聞いた感じがする事もあるかと思います。

90年代テクノでの使用例でもある、Altern8さんの202の名を冠した作品と、製造元であるRolandさんのページと共にどうぞ。

Written by hirokutsu

 

The Roland SH101 In Action / Doctor Mix


Altern 8 - Infiltrate 202 (full video) [1991]

 

SH-101 Software Synthesizer (Roland)
https://www.roland.com/jp/products/rc_sh-101/

 

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