CASIOが作った隠れた名機

 

今回はCASIOさんが実は作っていた本格派シンセサイザー、CZ-101について書いてみたいと思います。

CZ-101は8音ポリフォニックのデジタルシンセサイザーで、音源方式はPD(Phase Distortion)方式と言う、CASIO独自のシンセシスでした。

今、後述のレトロサウンドさんの動画を見ているのですが、音はかなりのクオリティ。

現在でも使ってみたい音がたくさんあります。



CASIOさんと言うと、カシオトーンを筆頭に操作が簡単なキーボード類を多く製造しているイメージですが、このCZは本当にしっかりした作りです。

音源であるPD方式の解説を少ししてみますと、VCOはボルテージでコントロールするものでしたが、このころになるとDCOとなり音のデータを読み取るデジタル方式が採用される事が多くなってまいりました。

その読み取り方を変化させるらしいのです。

DCW(Digitally Controlled Waveform)というもので読み取り方の位相を変化させる事によって、様々な波形や倍音を表現するという事らしいです。



と言う事は、前述のDX-7などで採用されているFMに近い考え方とも言えます。

変調のさせ方が同じ正弦波のもとで変調させるのか、DCWの読み方によって変調させるのかという違いだと私は解釈しております。

しかもDX-7と似ているのは、フィルターが無い事。

いわゆる音色の中でも、明度と癖付けに必要なフィルター(主にLPF、ローパスフィルタ)を必要としないのも、この手のデジタルシンセサイザーの特徴かと思われます。



このモデルの発売当時、DX-7は20万円台の値段設定だったように記憶していますが、こちらのCZ-101は鍵盤がミニ鍵盤で筐体も小さかった事もあり、8万円台の設定でした。

慌てたのはDX陣営のYAMAHAさん。

安価モデルであるDX-21及びDX-100の発売を余儀なくされました。



私が感じる音の感想としては、FMより固くないイメージでしょうか。

日本の3大メーカーである、YAMAHA、Roland、KORGのそれとはどれも違う個性があります。

”冷たさ”としてのデジタルさを感じる事もありますが、とても使えるいい音のまとまりかたをしているのではないでしょうか。



実はレゲエシーンなどで見かける事が多いこのモデル。

確かにデジタル独特の音の細さがありませんし、使い勝手の良いプリセットもたくさんだったのでしょう。

それでは最後にレトロサウンドさんのCZ-101のレビューと共にお別れです。

Written by hirokutsu


CASIO CZ-101 PD Synthesizer "COSMOSYNTH" (1984) / RetroSound


CASIO CZ-101 PD Synthesizer (1984) RetroSound Soundscapes part1


CASIO CZ-101 PD Synthesizer (1984) RetroSound Soundscapes part2


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