サンプラーの値段を下げた功労者
今回はサンプリングマシンのオーソリティ、E-mu Systems社から発売された、Emulatorシリーズのお話をしたいと思います。
80年代の初頭、まだまだサンプリングと言う技術は、高価なツールにしか採用されてはいませんでした。
メモリが高かった事と共に、その他処理を行うプロセッサ等もまだまだ高価でした。
例えば画像でお見せしたEmulator IIのスペックは、メモリ容量512KB(1MBまで増設可能)。
今ではWindowsも動かないどころか、OSと名がつくものはちょっと難しいほどの容量ですね。
本当にそんな時代だったのです。
私はもう歳を取ってしまったので、つい最近の事の様に思えますが・・・。(笑)
その頃から考えると今の状況は玉手箱を開けてしまった感じですね。(笑)
このイミュレーターシリーズが出てくるまでは、音楽用のサンプラーとは前述のフェアライトCMI、シンクラビアなど1000万円を超えるものでした。
イミュレーターは300万円台から。
まだまだ高価ではありますが、一桁削る事に成功し、それはそれは誰もが使う(と言ってもプロの方達)ツールになりました。
操作も簡単になっていたそうです。
システムを立ち上げたり、保存をしたりと言う作業もフェアライトなどですと、かなり時間が掛かったらしいのですが、フロッピーディスク(懐かしいですね)を最大限に利用して、ロードやセーブ時間を短縮していったようです。
ちなみに今現在、当たり前に使われているHDDやSSDなどの大容量ディスクはその頃まだ黎明期でして、容量も少なく、扱い方も難しかったものと記憶しております。
シーケンサーも付いていたので、音楽としての大枠は作れたのではないでしょうか。
音の特徴としては、アメリカの会社らしく(とオーバーハイムの時にも言ったかもしれませんが)、くっきり鮮やかにカラッと明るい音が基本のようです。
サンプルをきちんと再生しないといけないので、そういう音作りをするのだと思いますが、やはり以後に発売されるAKAIのものとは性格が違います。
同じサンプラーでも、その味付けは無限大なのですね。
それでは実際使っているところの動画を今回用意しておりますので、そのままの音を体験して頂くのが一番だと思います。
今回の動画はRetro Soundさんのものです。いつも楽しい動画、ありがとうございます。
Written by hirokutsu
E-MU EMULATOR II - Sampling Synthesizer (1984) Legendary EII sounds
E-mu Emulator II Sampler - sound library (1984)

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