ヤオヤの兄弟はハイブリッド音源とMIDIの翼

 

今回は前回書かせていただいた、Roland TR-808の後継機、TR-909をご紹介させていただきます。

TR-808の生産が終了したのが、1982年。

後継機とはいったいどんなものなのか?

時はLAシンセシスの時に書いたように、アナログシンセからフルデジタルのシンセへの過渡期。

ドラムサウンドに関しても、マシンの中身はと言うと、アナログでのサウンドメイクから、原音そのままの音を使えるようなPCMの技術が台頭してきた頃です。



そこで出てきたTR-909はバスドラム、タム、スネアなどの皮物はアナログ、シンバル、ハイハットなどの金物はPCMという、ハイブリッドな物になっていました。

TR-808を踏襲した使いやすいインターフェースにハイブリッドな音源、限定生産10000台。これは売れるでしょうと、誰もが思いました・・・。



しかし、価格帯が違いますが、フルPCMのドラムマシンである、リンドラム(LMシリーズ)も市場に出ていたため、リアリティを求めるミュージシャン達は、リンドラムに流れて行った傾向がありました。

おかげでTR-909もまたまた叩き売られる運命を辿る事に・・・。



しかしデトロイト、シカゴ周辺のエレクトロニック・ミュージックのプロデューサーやDJがTR-909を使い始めます。

いわゆるデトロイトテクノ、シカゴハウスなどと呼ばれたムーブメントです。

そこからロンドン、マンチェスター、ベルリンなどにも飛び火。

もちろん耳が肥えている日本にも。

ダンスミュージックの世界はTR‐909が無ければならないような、マストアイテムになっていきました。



そこで気になるのは限定生産。

ロットが決まったものは、値が跳ね上がるしかありません。

現在も状態の良いものは高くなってしまっています。



多彩なエディット能力をもつパターンシーケンサーに、MIDIをはじめ数多くのインターフェース。

強力な互換性は後にダンスDJのフロアシーンでも使われる事に。



私が知っているTR-909使いで有名な人は、ジェフ・ミルズさんだと思います。

彼の使い方はかなりの職人芸。

ぶっ飛んでますので、是非動画で見て頂きたいです。

音質、音色の変化が激しいTR-909のツマミ群を一発で決める指技。

これはちょっと見られません。



リンクを貼っておきます。

ジェフのDJセットにはセンターに必ずTR-909があります。

フロアの熱狂と、TR-909を超絶技巧で操るジェフの雄姿をご覧ください。

Written by hirokutsu


Jeff Mills Exhibitionist 2 Mix 3


Jeff Mills play " The Bells " ultimo disco


Jeff Mills @ Awakenings Festival 2016 - THE 909 WIZARD!



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