シーケンスの中にサブシーケンス

今回は私的にインパクトがあったMIDIシーケンスソフト、Visionのお話をしたいと思います。

まだMIDIシーケンスソフトとシンセサイザーなどの音源が分離していた時代のお話ですが、Opcode社の出したシーケンスソフトVisionは、プラットホームがMacのとても使いやすいシーケンスソフトで、私もかなりの間お世話になりました。

まず、データの見え方がとても斬新でした。

ピアノロールと言う、今では当たり前のデータの見せ方をしたのは、初めてではないでしょうが、かなり早くからの話でした。

Visionと言う名前の通り、音楽をグラフィカルにビジュアル的に捉えられる。そんなソフトでした。



本当に便利なもので、例えばピアノロールには音が鳴っている事が実線で表示されるのですが、その線の真ん中あたり(”あたり”でいいのが肝ですね)をドラッグすると音程を変えられ、前のあたりをドラッグすると発音のタイミング、後ろの方をドラッグするとデュレーションと言って音が鳴る長さが変わります。

これ、慣れると本当に使いやすいんです。

現在のDAWソフトは、多かれ少なかれこのソフトのグラフィカルなデータの見せ方と操作方法を踏襲しております。



そして、タイトルに書きましたが、サブシーケンスの存在が、私のようなループを多用する音楽制作者には好評でした。

PCのキーボードのAからZまでをシーケンスのひとまとまりとして、アサインが出来、好きなだけサブシーケンスにてシーケンスを組立てられるのでした。

トラック数は一つのシーケンスに対して99トラック、同時発音数は無限でした(実際はメモリや音源環境に依存します)。

簡単に言うと、PCのキーボードのAのキーにAメロ、BのキーにBメロと言う風にサブシーケンスをアサインしておくと、展開を簡単に変える事が可能になっていました。

リアルタイムでもレコーディング出来ましたし、ステップレコーディングと言って、データを打ち込むやり方でも出来たので、とても便利な機能でした。



またサブシーケンスの中に、サブシーケンスを組み込む事も出来たので、構造がかなり複雑なイメージも表現出来ました。

そんな個性的なシーケンスソフトのVisionですが、製作元のOpcode社が買収されたところから更新が段々されなくなり、開発は1999年には停止。

多くのファンを残し、我々の前から姿を消してしまいました。

それでも、あの独特の使用感と世界観は、いまだに復活を求めるファンが多いように思えます。



今回のリンクは手前味噌ですが、私の曲の中でVisionを使っていた時代の物を紹介させていただきます。

このころの私の音楽作成ツールとしては、MIDIシーケンスソフトはMacにVision、MIDIインターフェースから音源に繋ぎ、音源にはRoland JV-880、AKAI S-01がありました。

他にもエフェクターや音源もあったと思いますが、思い出せません。(笑)

MIDIで音を置くような作り方をしていた頃の作品です。

よろしかったら、ご一聴下さい。

Written by hirokutsu


write off the FLOAT / hirokutsu (Spotify)
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