素直な気持ちをそのままブロウ

 

今回はイギリス、ロンドン出身のサックスプレーヤー、コートニー・パインについて書いてみようと思います。

彼の作品との初めての出会いはデビューから2枚目のアルバム「Destiny's Song + The Image of Pursuance」(1988年)をどこかのメディアで聞いた事からでした。

この時期なので、FMラジオだったでしょうか。

アメリカのジャズメンには無い個性と、そのままの気持ちを込めた素直なブロウに、とても好感を持った記憶があります。



次のアルバム「The Vision's Tale」 (1989年)では、新伝承派のマルサリス兄弟の親でもあり、ご自身もジャズメンで教鞭も取るピアニスト、エリス・マルサリスと共演。

コートニーを見出すエリスのアンテナの深さにも感心するところですが、スタンダードナンバーを難なく吹き上げるコートニーもとても魅力的でした。

このアルバムでは、私にとっての名演があります。6曲目の「Skylark」の彼の演奏で、思わず泣いてしまいました。

どこで心打たれたかは、詳しくは自分でも分からないのですが、彼の素直で透明感のあるソプラノサックスが私の中の何かを突き動かしたようです。

アルバムリンクを是非貼りたい所なんですが、この時期の彼の作品はサブスクの音楽サービスには載っていないのが現状です。

もし聞いてみたい方は、CDを手に入れる事が近道だと思います。



その後はジャマイカ系イギリス人らしい活躍を見せます。レゲエサウンドとの融合です。「Closer To Home」 (1990年)を発表。

これもとてもいいアルバムです。ちなみにSpotifyですと、このアルバムから載っています。後のリンクでどうぞ。



あらゆるブラックミュージックの要素の他に、イギリスらしくドラムンベースやガラージ等の要素も彼らしく取り込んで、他に類をみないサウンドを提供し続けるコートニー。

大英帝国勲章も貰うほどの音楽界への貢献が認められています。

ジャズと言う音楽の魅力は、もしかしたら本場アメリカだけにとどまらず、彼の様に様々な地域で育った才能が同じ土壌で表現し合える所にあるのかもしれませんね。



そんな彼ですが、私的に言わせていただくと”素直に吹いていたらこうなっちゃった(笑)”っていう感じの根っからのブロウワーだとも思うのです。

勝手なイメージですが、そうあって欲しい部分も含めまして。

そんな彼の素直なブロウと共に、ブラックミュージックの可能性を追求するサウンドを感じてみませんか??

Written by hirokutsu


Courtney Pine アーティストリンク
https://songwhip.com/courtney-pine

 

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